林の中の4枚屋根

林の中の4枚屋根

屋根の重なりの下に住む

風車状に噛み合わせた4枚の片流れ屋根からなる木造平屋建ての住宅である。屋根を支える4つのコアは家族ひとりひとりの活動を支援する空間とし、その間の屋根の下には他者との関係を育む共用空間が展開する。屋根の一部を垂木の角度を徐々に変化させることによる三次曲面とすることで、内部での動的な空間体験を生み出し、庭やアプローチからの視点に穏やかな表情を与えている。屋根同士の隙間から光や風や視線が抜け、ダイニングやアトリエからは季節や時間に応じた環境を体感することができる。自然の中だからこそ感じられる時間の流れとともに暮らす住宅である。

屋根の三次曲面と連動して、少しずつ高さや角度の変わる登り梁が動きのある室内をつくる。

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高さと屋根の傾斜に変化のある大らかな共用空間が広がる。柱や梁はカラマツの集成材。

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蚊帳テラス。蚊帳は網戸ネットを縫製してつくり、容易に脱着可能。

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アトリエと和室は茶道の教室として、間仕切りによって居住空間から独立して使うことができる。

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南側外観。隣接する道路からサブアプローチが伸びる。

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風車状に架けた4枚の片流れ屋根の一部は、部分的にめくれ上がったようなかたちとし、隣接する屋根と切妻をつくる。

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風車状に架けた4枚の屋根。

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詳細

設計
仲建築設計スタジオ
敷地面積
1,655.21
建築面積
262.96
延床面積
230.29
階数
地上1階
竣工年
2023

メディア掲載・受賞

メディア掲載
  • 新建築住宅特集 2023年9月号

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