山形県中央部月山のふもとに位置する西川町は、ブナ原生林等を有し林業が盛んな町です。この豊かな自然を背景に地域産杉材をふんだんに使うことで、子ども達がふるさとに愛着と誇りをもち、木材の温もりと優しさを肌で感じ心に残る学校となることを目指しました。校舎は中庭を囲んでコの字型に配置され、分節された各棟の勾配屋根が周囲の町並みや風景と呼応します。杉材は内外装のほか、木造(KES構法)集成材として用い、準耐火構造仕様のために燃え代設計を行うことで多目的ホールの格子梁、中高学年棟の二階に現しています。木造との混構造にすることで、温もりのある小学校になりました。多雪地域であることから積雪荷重は木造部を含めて2m以上確保し、校舎を風雪から守る深い軒の出とその下に廻る「雁木」により、外部動線を確保しながら奥行きのある外観を特徴付けています。
ワークスペース
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吹抜けのある図書館
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2階アリーナ
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多目的ホール
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南側外観
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南側遠景。左側に寒河江川、正面奥に月山を望む。
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詳細
- 設計
- 羽田設計事務所
- 所在地
- 山形県西村山郡西川町
- 敷地面積
- 49,609.77㎡
- 建築面積
- 4,811.98㎡
- 延床面積
- 6,977.00㎡
- 階数
- 地上2階
- 竣工年
- 2010年
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