求められたのは、新しい知的生産の場。建物内部に留まることのないオフィスの在り方であった。計画地は鎌倉の住宅地にあり、周囲のコンテクストを踏襲することが求められた。木造住宅の多い地域性を考慮し、木造耐火構造でフレームを構成することとした。断面をできるだけ小さくするため、水平力はすべて、コアの鉄骨部分に負担させている。この木質ラーメン構造が、吹き抜けの空間と相まって、内外の境界を曖昧にさせた。まちと一体となって働くことができる環境をつくることによって、豊かな日常とともに、創造的に捉える思考を生みだすことができるのではないかと思う。
詳細
- 設計
- 意匠:SUPPOSE DESIGN OFFICE 構造:TECTONICA
- 所在地
- 神奈川県鎌倉市
- 敷地面積
- 研究開発棟 687.34㎡、ぼくらの会議棟 277.82㎡
- 建築面積
- 研究開発棟 459.85㎡、ぼくらの会議棟 176.06㎡
- 延床面積
- 研究開発棟 1,020.97㎡、ぼくらの会議棟 528.18㎡
- 階数
- 地上3階
- 竣工年
- 2018年
施工:栄港建設
構造体建て方:シェルター
撮影:Kenta Hasegawa
◆COOL WOOD(1時間耐火仕様・柱、梁)使用
メディア掲載・受賞
- メディア掲載
- 新建築 2019年4月号
- 商店建築 2019年4月号
- 受賞
- ウッドデザイン賞2019 ソーシャルデザイン部門 奨励賞
- 第15回木の建築賞「木の建築賞」
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