計画地は、鬱蒼とした樹木に覆われていた。何度か敷地を訪れるうちに一本の大樹が、なかでも特別な存在感を持っていることに気づき、建築で取り囲むようにプランニングを進めていった。一本の樹木を中心点として、求心的に考えてはいるが、ここではあえて角度を揃えてシンメトリカルにしようとはしていない。それぞれの場に必要な空間ボリュームとなるよう角度をフリーにして、その結果をコントロールしていく手法をとっている。それに追随するように屋根架構も幾何学的な「たが」を少し外してしまうことによって得た自由度を、高さ方向にも展開している。それは、森と共に過ごすための空間に、ヒューマンなスケール感をもたらす道筋でもあった。
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詳細
- 設計
- 廣部剛司建築研究所
- 所在地
- 静岡県伊東市
- 敷地面積
- 1,124.35㎡
- 建築面積
- 122.54㎡
- 延床面積
- 197.16㎡
- 階数
- 地上2階
- 竣工年
- 2019年
構造体建て方:シェルター
メディア掲載・受賞
- メディア掲載
- 新建築住宅特集 2019年9月号
- 受賞
- ウッドデザイン賞2020 ハートフルデザイン部門 建築・空間分野
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