大分県臼杵港の移転に伴う、フェリーターミナルの新築工事である。臼杵市は、かつてキリシタン大名・大友宗麟が治めた地であり、戦争による空襲を免れたことから、市街地の中には古い城下町の景色が今も色濃く残っている。建物はそうした街の玄関口に相応しいものとして、歴史的な文脈の中に位置付けながらも、現代的な要求や機能に応えられるものを目指した。
乗船券売場を中心に据えながら、正面側には共用部門(ロビー・物販飲食店)、背面側には管理部門(事務所・厨房・倉庫等)を配置している。平面的に二つの部門をずらすことで、正面側に中庭を、背面側に搬入スペースを設けた。
この平面構成を、一枚の切妻屋根が覆っている。なるべく柱が少なくなるように、長辺方向の棟梁を大きく、中央一本の束で屋根荷重を受ける計画とした。棟梁は屋根上部に突出させガラスのトップライトで覆うことで圧迫感を軽減している。
一日、そして一年を通じ、木架構によって差し込む光が建物に様々な表情を与えている。
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詳細
- 設計
- SCAENA DESIGN
- 所在地
- 大分県臼杵市
- 敷地面積
- 2,017.24㎡
- 建築面積
- 240.54㎡
- 延床面積
- 213.18㎡
- 階数
- 地上1階
- 竣工年
- 2025年
施工:菅組
撮影:1、2、4枚目/ローズカメラ 前田尚史、3枚目/ROMPS 善家宏明
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