美しく広がる砂浜に、復興の起点となる「みんなの家」を月浜の方々とつくることになった。動きのある軽やかな屋根を持つ作業場は、鉛直ブレースや耐震壁をなくした開放的なラーメン構造とし、休憩所は、海に向かって開く作業場とひと続きの空間とした。朝日が昇る頃、漁師が採れた物を並べて賑わい、昼には人々が砂浜を眺めてゆったりしている。夕暮れ時には仕事を終えた漁師の酒盛りが始まり、波の音に溶け込んで夜が更けていく。かつてこの場所にあったいきいきとした浜の風景が、この「みんなの家」をきっかけに再び広がっていくことを期待している。
詳細
- 設計
- 妹島和世+西沢立衛/SANAA
- 所在地
- 宮城県東松島市
- 敷地面積
- 232.00㎡
- 建築面積
- 72.00㎡
- 延床面積
- 72.00㎡
- 階数
- 地上1階
- 竣工年
- 2014年
施工(元請):シェルター
メディア掲載・受賞
- メディア掲載
- 新建築 2014年10月号
お問い合わせ
お問い合わせ・資料請求や、
木造建築技術に関するカタログはこちらから。