高め合う感動が生まれ奏でる重なりのアリーナ空間
互いに高め合うスポーツ競技の感動の場面がシンクロして広がり、四日市市全域に「感動の輪」となって展開されていくような「重なりの空間」をつくりたいと考えた。観客席の背景となる壁面を上に昇るにつれ、すり鉢状に広がる形態とすることで、際限なく高まる期待と無限に広がる可能性の表現を試みた。木目が個性的なカラマツを単板積層材として、しなやかでやわらかい状態にして用いることで、三次曲面に自然に馴染ませる設計とし、中央緑地の中に佇むアリーナとして、木に包まれる優しさのある空間を実現している。

施　工：大成・中村特定JV
木格子：シェルター

◆準不燃木材使用

【掲載】
〇新建築 2020年6月号
〇彰国社ディテール 2020年夏季号NO.225
〇建築技術 2020年8月号NO.847
〇日経アーキテクチュア 美しい屋根 2020年10月号
〇BE建築設備 2020年10月号
〇月刊体育施設 2021年6月号
〇鉄鋼技術 2021年11月号

【受賞】
◇グッドデザイン賞2021
◇ウッドデザイン賞2021　ハートフルデザイン部門　奨励賞（審査委員長賞）
◇第53回中部建築賞2021
◇日本建築学会作品選集2021-2022
◇JIA優秀建築選2021 100選
◇第33回JSCA賞 作品賞

撮影：株式会社エスエス　走出 直道