「自然との触れ合いの場」、「森林資源の有効活用」を担うこども園である。須知公園の豊かな自然を取り入れ、広々とした園庭を確保、こども園と一体的に利用できる計画とした。また、自然豊かな環境を取り入れつつも、眺望を守るために山々の稜線に沿った建物形状としている。建物が持つ圧迫感を抑え、周辺環境との調和を図ることで、途切れることのない繋がりをデザインした。さらに、園舎にはふんだんに京丹波町産木材を使用しており、地域への経済的な還元へとつないでいる。このように自然に包まれたこども園は、次世代を担うこども達や保護者、来園者が日常的に木材と触れ合い、木の温かみを感じることのできる場所である。

木材調達業務：NPO法人サウンドウッズ
施工：大和ハウス工業株式会社
構造体供給：シェルター

◇令和4年度 木材利用優良施設等コンクール　優秀賞
◇ウッドデザイン賞2022　ソーシャルデザイン部門　建築・空間分野

撮影：杉野圭建築写真事務所